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診療科目一覧

皮膚科、小児皮膚科、美容皮膚科

  • アトピー性皮膚炎・水虫・いぼ・ニキビ・湿疹・とびひなどの皮膚科治療全般
  • 巻き爪・脱毛症の治療
  • シミ・しわ・たるみの治療
  • 肌のエイジングケアなど美容皮膚科治療

一般皮膚科(うつる)

水虫(足白癬・爪白癬・体部白癬)

顕微鏡にて、皮剥け(鱗屑)・かさぶた(痂皮)・爪の破片を見ると、すぐに確認できます。原因は白癬菌です。


足白癬
通称“水虫”と呼ばれる。白癬患者の半数以上を占める最も多いタイプです。
趾間びらん型・小水疱型・角質増殖型の3つに分類されます。

  • 趾間びらん型
    最も多い。第4趾間に好発。皮剥け(鱗屑)や、白くふやけた様子(浸軟)となります。剥がれてびらんや亀裂となると、細菌感染を起こし、疼痛や蜂窩織炎を起こす場合があります。抗真菌外用薬を使います。

  • 小水疱型
    梅雨時に起こりやすく、秋~冬に改善する傾向があります。土踏まず・足縁・趾の付け根に好発。小水疱が多発し、それが乾燥して皮剥け(鱗屑)となります。抗真菌外用薬を使います。

  • 角質増殖型
    踵に好発。足底全体に及ぶ例もあります。皮膚が厚みを帯び固くなります(角質増殖)。亀裂を生じると痛みます。外用薬に抵抗性を示すため、抗真菌薬の内服が有効です。


爪白癬
通称”爪水虫“。第1趾爪に好発。足白癬から続発的に起こる場合が多く、爪の先端から白~白黄色~褐色に濁っていきます。爪がもろくなり、爪切りで粉末状に崩れます。自覚症状を欠くため放置されているケースも多く見られます。外用薬では根治しにくく、抗真菌薬の内服が有効です。


体部白癬
丸く赤い斑(環状の紅斑)が、体幹や四肢に見られます。中央の色が薄く、辺縁部は少し隆起して皮ふが剥けています(鱗屑の付着)。かゆいことが多いです。ネコから感染する例も見ます。基本は外用薬ですが、症状の範囲が広い場合などで抗真菌薬の内服をします。

※その他の部位、手・股・頭に症状がでることもあります。
白癬菌が角質に侵入するまでにおおよそ24時間かかるので、1日1回、入浴やシャワーで足指の間や足裏をきちんと洗えば、白癬菌は流れ落ち、角質への侵入を防ぐことができます。ただ、足指の間を洗い過ぎたり、足裏を軽石でこすったりすると皮膚に傷がついて、逆に白癬菌が侵入しやすくなってしまいますので、優しく洗うことが大切です。

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いぼ(尋常性疣贅)

ヒト乳頭腫ウイルス(HPV:human papilloma virus)感染により、指趾・手足・四肢に好発します。小丘疹(小さな隆起)として始まり、増大するとともに表面はザラザラとして疣状になり、数mm~ときには1cm以上になります。単発、あるいは多発し、集簇癒合することもあります。足底では、角質が厚いため疣状とならず、角質内に埋め込まれたような角化性病変を形成します。胼胝腫(たこ)・鶏眼(うおのめ)に似ていますが、表面を削ると点状出血をきたす点で鑑別が可能です。自覚症状は通常ありませんが、足底疣贅では歩行時に痛むことがあります。


治療

  1. 液体窒素による凍結療法
  2. 硝酸銀塗布
  3. オキサロール軟膏外用+スピール膏貼付
  4. モノクロロ酢酸塗布
  5. ヨクイニン(はとむぎ)内服

(②③④は、基本的に保険診療の適応外になります。)
特殊な治療法として、レーザー療法や、ブレオマイシン局所注射などがありますが、当院では行っていません。

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水いぼ(伝染性軟属腫)

伝染性軟属腫ウイルス感染です。感染経路は接触感染で、プールでの感染が多いようです。小児に好発し、体幹・四肢に多くみられます。光沢をもった半球状、豌豆大(4~6mm程度)までの隆起(小結節)が多発、散発します。中央が臍窩状に陥凹しています。周囲に湿疹反応をみることも多く、掻破によりさらに増えることがあります。自然消退することもありのですが、数が非常に増えてしまったり、とびひなどの2次感染を起こすこともあるので、数が少ない時期に治療することをお勧めしています。治療は、麻酔のシール(ペンレス)を1時間程度貼ってからピンセットでつまみとります。

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とびひ(伝染性膿痂疹)

細菌による皮膚の感染症です。火事の飛び火のようにあっという間に広がるので、“とびひ”と呼ばれます。小さな傷やあせも、虫刺され、湿疹、アトピー性皮膚炎の掻破部位などに感染を起こしてとびひになります。黄色ブドウ球菌による水疱性膿痂疹と、A群β溶血性連鎖球菌による痂皮性膿痂疹に分類されます


治療
抗菌薬の内服・外用となりますが、細菌培養の検査をして、原因菌を同定して、薬剤感受性(薬が効くかどうか)を調べておいたほうが良いと思います。病変部位を清潔にするため、入浴は良いことですが、湯ぶねに入ると広がることがあるのでシャワー浴を勧めています。抗菌薬外用後は、ガーゼ保護します。

予防

  1. 皮膚を清潔にする。(入浴・シャワーにて泡立てた石けんで擦らず洗う)
  2. 手洗い、爪の手入れ(掻破により皮膚を傷つけないようにする)
  3. 幼児・小児は、鼻をいじることが多いのですが、鼻前庭には様々な細菌が常在しているため、とびひになります。顔を触らない、いじらないように指導します。
  4. あせも、虫刺され、湿疹などは早めに治療して、とびひにならないような環境を作ります。

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帯状疱疹

高齢者に多い疾患ですが、お子さんで診るケースもあります。
子どもの頃にかかることの多い「水ぼうそう」のウイルス(水痘帯状疱疹ウイルス)が原因で起こります。水ぼうそうが治ったあとも、ウイルスは体内の神経節に潜んでいます。加齢やストレス、疲れなどがきっかけとなってウイルスに対する免疫力が低下すると、潜んでいたウイルスが再び活動を始め、神経を伝わって皮膚に到達し、帯状疱疹として発症します。ですから帯状疱疹は、皮膚の症状だけでなく神経にも関連する病気なのです。

体の片側に起きる強い痛み(神経痛です)と、痛みがある部分にできる帯状の赤み、ブツブツ、水ぶくれが特徴です。稀に全く痛みを伴わない人もいます。痛みではなく痒みを伴うこともあります。帯状疱疹の皮膚の症状が消えた後も、痛みだけが長期間にわたり残ることがあり、これを帯状疱疹後神経痛(PHN)といいます。

通常は生涯に1 度しか発症せず、免疫が低下している患者さんを除くと再発することは稀です。帯状疱疹は、他の人に帯状疱疹としてうつることはありません。帯状疱疹の患者さんから、水ぼうそうにかかったことのない人に、水ぼうそうとしてうつる可能性があります。

検査として、水痘・帯状疱疹ウイルス抗原キット(デルマクイックVZV)を使って5~10分で判定が可能です。
臀部の症状の場合、単純疱疹との鑑別が難しいケースがありますが、この検査キットがあれば容易に鑑別が可能となります。

治療の基本は、抗ヘルペスウイルス薬の内服です。早期の内服が有効です。重症になると入院して点滴で治療する場合もあります。皮膚の症状は日が経つにつれ軽快していきますが、問題となるのは帯状疱疹後神経痛(PHN)です。数年経っても痛いケースもあります。高齢者ほど痛みが長引く傾向にあります。できるだけ早期の治療開始がポイントと言えます。

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単純疱疹

単純ヘルペスウイルス(1型・2型)感染です。あかみ(紅暈)を伴った小水疱が、集まって出てきます。ピリピリとした違和感を伴うことがあり、数日してびらん、または乾燥して治っていきます。全身のどこでも生じえますが、口唇や陰部、手指に好発します。

  • 口唇疱疹(口唇ヘルペス):最も多く、再発を繰り返すことがある。
  • ヘルペス性歯肉口内炎:乳幼児の初感染でよくみられる。
  • 性器ヘルペス:性行為により感染することが多い。
  • ヘルペス性瘭疽:手指に症状。小児の指しゃぶりや、成人では歯科医などにみられる。


治療
抗ウイルス薬の外用、内服を行います。

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カポジ水痘様発疹症

単純ヘルペスウイルス1型初感染によるものが多いですが、再発性単純疱疹から生ずることもあります。基礎疾患としてアトピー性皮膚炎が最も多く、突然の高熱とともに湿疹病変に水疱を多数認めます。膿疱化・潰瘍化したり、所属リンパ節が有痛性に腫脹します。新しい皮疹を次々に生じて拡大して、2次感染を伴うことがあります。治療は、抗ウイルス薬の内服または点滴と、諸症状に対しての治療を行います。

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みずぼうそう(水痘)

水痘帯状疱疹ウイルスの初感染。飛沫感染し、潜伏期は約2週間です。治癒後ウイルスは神経節内に潜伏して、後に帯状疱疹を発症することがあります(→ 帯状疱疹の欄も参照ください)。1~5歳までの小児に好発しますが、成人例もあります。成人例は、小児より重症化します。学校伝染病で、すべての水疱がかさぶた(痂皮)になるまで学校・幼稚園・保育園はお休みする必要があります。軽度発熱、食欲不振、不機嫌などの前駆症状(みられないこともあります)の2~3日後、虫刺されのような症状(豌豆大までの浮腫性紅斑)から始まりすぐに小水疱となります。症状は、頭部・口腔内を含む全身に出現し、数日の経過で紅斑→丘疹→水疱→膿疱→痂皮と進行します。全経過は1週間~10日程度で、治癒します。治療は、安静と対症療法です。抗ウイルス薬の内服も効果的です。

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はしか(麻疹)

はしか(麻疹)は麻疹ウイルスの感染症ですが、感染力が非常に強い疾患です。空気感染、飛沫感染、接触感染など経気道的に感染します。10~14日の潜伏期の後、高熱およびくしゃみ・咳・鼻汁などが顕著な前駆期として発症します。数日で、高熱がちょっと下がった後、発疹期になると、口腔粘膜に特徴的な白色点状のKoplik(コプリック)斑、顔面を始め上部から下方へ全身に及ぶ発疹が生じます。発疹は2~3mmまでの紅斑で、全身に出ます。激しい咳・咽頭痛の呼吸器症状、下痢・嘔吐・腹痛など消化器症状も特徴です。数日で解熱し、全身症状は徐々に軽快します。感染力があるのは発熱による発症から発疹出現後4~5日です。合併症がなければ、8~10日で回復します。治療は安静と対症療法です。学校保健法では、解熱後3日経過するまで出席停止となります。

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三日ばしか(風疹)

風疹ウイルスが飛沫によって経気道的に感染後、上気道粘膜、所属リンパ節で増殖し、ウイルス血症を起こします。感染力はあまり強くありません。不顕性感染(病原体の感染を受けたにもかかわらず,感染症状を発症していない状態)も多くあります(20~25%)。感染後、2~3週間で発症します。発熱、発疹、リンパ節腫脹などの症状がほぼ同時に出現します。発疹は粟粒大の丘疹で、全身に出ますが、数日で色素沈着を残さず消失します。眼の結膜充血が特徴的です。約半数の例で、口腔内にForchheimer spots(フォルヒハイマー斑)という点状紅斑・紫斑が見られます。治療は対症療法です。妊娠20週までの抗体を持たない妊婦さんが感染すると先天性風疹症候群の発症の危険性が高いので、妊娠を希望する場合は、抗体の有無をチェックし、予防接種を受けてかからないようにすべきです。(なお、予防接種後2カ月間は避妊が必要です。)学校保健法では、紅斑性の発疹は消失するまで(色素沈着では必要なし)出席停止となります。

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手足口病

コクサッキーウイルスA16型やエンテロウイルス71型などによる発疹症、1~2歳の乳児期に好発し、夏季に流行をみます。2~5日の潜伏期を経て突然発症し、約半数の症例で1~2日の微熱を伴います。手掌足底のほか膝関節や臀部などに小水疱が散在し、4~7日で消失します。口腔粘膜にも水疱、アフタ性びらんを生じます。水分補給に注意する以外は、特別な治療は行わないことが多いです。

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りんご病(伝染性紅斑)

ヒトパルボウイルスB19による発疹症。年長児や学童期に好発しますが、成人例も少なくなく、とくに小児から感染しやすい母親や看護師に多くみられます。潜伏期は1~3週間で、突然頬が紅潮し、上下肢に直径1㎝程度の紅斑が出現します。紅斑は癒合しレース状となり、1週間程度であとを残さず消えます。 B19は血液疾患の患者さんがかかると急激に悪化することがあります。妊婦さんの感染では流産の危険があります。妊婦さんや血液疾患患者さんは感染しないように注意しましょう。

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突発性発疹

ヒトヘルペスウイルス(HHV)の6型、7型による感染症です。好発年齢は生後2歳くらいまでです。突然38℃以上に熱発し、熱型は通常38~39℃の熱が3~5日続きます。解熱と同時期に発疹が出現します。発疹は粟粒大ないし大豆大の紅斑で、体幹からはじまり、顔面、四肢へと、全身に拡大した後、数日で色素沈着を残さず消失します。しばしば頸部・腋窩をはじめとするリンパ節腫大、嘔気・嘔吐、下痢、眼瞼・眼球結膜の浮腫を伴い、ごくまれに熱性けいれん発作や脳炎・肝機能障害を合併することがあります。全経過は4~6日で予後は良好です。解熱剤などの対称的治療を行います。

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カンジダ症

病原性のあるCandidaは7~10種類存在しますが、大部分はCandida albicansによるとされます。Candidaは健常人の口腔、糞便、膣に常在しているため、直接顕微鏡にて検査し、カンジダが観察される程度に増殖しているのを確認して診断します。皮膚科領域では、大きく皮膚カンジダ症、粘膜カンジダ症があり、さらにさまざまな病型に分かれます。

  • 皮膚カンジダ症
    カンジダ性間擦疹(腋窩・乳房下部・陰股部などの間擦部)、カンジダ性指趾間びらん症、カンジダ性爪囲爪炎

  • 粘膜カンジダ症
    口腔カンジダ症、性器カンジダ症

治療は、入浴・清拭などで病変部の清潔、乾燥化を保ちます。抗真菌薬の外用または内服をすることもあります。

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疥癬

ヒトヒゼンダニによる感染症です。ヒゼンダニは手首や手のひら、指の間、ひじ、わきの下などに疥癬トンネルと呼ばれる横穴を掘り、その中に卵を産みつけ、幼虫から成虫になっていきます。上記や陰部、太ももおよび二の腕内側といった皮膚の柔らかい部位に、2~5㎜大の淡い赤色のブツブツ(淡紅色小丘疹)が多発します。きわめて強いかゆみがあり、夜間は激痒のため不眠になることもあり、掻きむしることで湿疹の状態になります。老人の場合、皮脂欠乏性湿疹や皮膚搔痒症も多いので、鑑別が大切です。家族内発症・老人ホームや病院などでの感染が考えられます。症状部位から角層ごとピンセットでつまみとり、顕微鏡で虫体・虫卵を直接証明して確定診断します。(疑いのある場合は、1回の検鏡で見えなくても、何度も繰り返し行います。)治療は、1日1回内服で著効するイベルメクチンや、フェノトリンローションの外用などです。

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シラミ症

アタマジラミは頭髪、ケジラミは陰部に寄生します。接触感染です。アタマジラミは学校やスイミングスクールなどでの学童間での流行が多いです。寄生したシラミは毛に卵を産み、それが約1週間で孵化し、成虫となります。フェノトインシャンプー(パウダー)で駆虫します。

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