医院名
あい皮膚科クリニック
院長名
寺井 典子
住 所
〒184-0002
小金井市梶野町5-11-5
メディカルモール ひがこ2F

電話番号
042-401-1955

診療科目一覧

皮膚科、小児皮膚科、美容皮膚科

  • アトピー性皮膚炎・水虫・いぼ・ニキビ・湿疹・とびひなどの皮膚科治療全般
  • 巻き爪・脱毛症の治療
  • シミ・しわ・たるみの治療
  • 肌のアンチエイジングなど美容皮膚科治療

一般皮膚科(その他)

円形脱毛症

突然、円形の境界明瞭な脱毛斑が生じる疾患です。頭部全体に広がるものや、眉毛やまつ毛、体毛などに及ぶ重度のものまで、その症状はさまざまです。単発ないし、多発します。爪に点状の凹みがあったり、アトピー性皮膚炎と合併する場合もあります。原因は、毛包がリンパ球の攻撃を受けて壊されてしまうからなのですが、なぜ自分のリンパ球が自分の毛包を攻撃してしまうのか、その理由はよく分かっていません。毛包を標的にした自己免疫疾患だと考えられています。(自己免疫疾患とは、外部からの侵入物を攻撃することで私たちの体を守ってくれている免疫系機能に異常が生じ、自分の体の一部分を異物とみなして攻撃してしまう病気です。)ストレスが原因なのでは?との質問をよく受けますが、原因と言うよりは誘因になるのかもしれません。しかし、多くの場合、誘因なく発症しているようです。皮膚科患者の2~5%程度と言われ、家族内発症もあります。
脱毛斑の少ない場合はほとんどが自然に治りますが、広範囲や多数の場合は難治のこともあります。


治療

  • 外用療法
    ステロイド・塩化カルプロニウム・ミノキシジル

  • 内服療法
    グリチルリチン・セファランチン・抗アレルギー薬

  • 局所療法
    液体窒素冷凍療法・ステロイドの局所注射・局所免疫療法(SADBEなど)
    ※SADBE(人工的にかぶれを起こす化学試薬、スクアレン酸ジブチルエステ)は、当院では行っていません。

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ケロイド

鮮明な赤~褐色の、境界鮮明に盛り上がる硬い隆起で、激しいかゆみやみを伴うこともあります。症状が進むと徐々に左右に広がり、中央が平らで、お餅を引き延ばしたようにみえます。好発部位は上腕外側、胸部正中、肩甲骨部、恥骨部、耳垂部です。陰嚢、眼瞼、頭皮などはケロイドになりにくい部位です。原因は、明らかでなく体質的な要素が強いのですが、けがや手術が原因となることが多くあります。しかしBCG注射、にきび、虫刺されなどの、問題にならないような軽度の皮膚損傷でも、ケロイドが発生することがあります。黒人や黄色人種に発生しやすく、白人ではなりにくいことが知られています。


治療

  • 外用療法
    ステロイド剤の入ったテープや、ステロイド剤軟膏

  • 内服療法
    アレルギー反応が関与しているので、抗アレルギー薬を内服することによって症状の減弱効果があることが知られています。トラニラスト(リザベン)の内服をしていただくことが多いです。

  • 局所療法
    ステロイドの局所注射(月に1回程度行います。)

  • 外科的治療
    保存的療法が第一です。当院では行っていません。

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薬疹

内服薬や注射により体内に入った薬剤によって生ずる発疹をいいます。症状は、軽度の紅斑から重症型まで様々であり、重症型薬疹(Stevens-Johnson症候群型、中毒性皮膚壊死症型)では、生命の危険もあります。薬剤アレルギーと、赤ちゃんがかかる突発性発疹の原因ウイルスであるヒト6型ヘルペスウイルス(HHV-6)の再活性化(何かのきっかけで再び増殖し始めた状態)が関係して生ずる、薬剤性過敏症症候群(drug-induced hypersensitivity syndrome;DIHS)も、重症薬疹の1つです。

薬剤によって好発する皮膚症状はありますが、ありとあらゆる発疹を生ずるので、他の皮膚疾患との鑑別が難しいことがよくあります。最も多いのが、紅斑丘疹型(体幹を中心に左右対称性に痒みを伴う紅斑や丘疹が多発)です。

原因薬剤は、投薬期間・発疹との時間的関係・既往歴・発疹型などから、追求します。

検査としては、プリックテスト(軽くこすった皮膚に薬液をたらして15分後に判定)・皮内反応(前腕の皮下に薬液を注入し15分後に判定)・パッチテスト(薬液を上腕か背部に貼付し48時間、72時間、1週間後に判定)・再投与試験(少量の薬剤を投与しますが、危険を伴うので入院の必要があります)・血液検査(リンパ球刺激試験;DLST)などがありますが、断定が難しいことも多くあります。

治療は、薬剤の中止、抗ヒスタミン薬やステロイド外用薬が中心となりますが、重症型の場合は、高用量のステロイド薬の投与や血漿交換療法、免疫グロブリン療法が必要なケースもあり、大きな病院をご紹介させていただきます。

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太田母斑

片側(時に両側)のまぶたから頬にかけてできる、褐青色や灰白色の色素斑です。しばしばシミと間違えられますが、通常のシミより色の原因が皮膚の深いところにあり、そのために少し青みがかった色になります。おでこ・まぶた・頬に多く、つづいて鼻、小鼻、まれに耳にもみられることもあります。眼球結膜や口腔内におよぶこともあります。出生後から目立つ場合と、思春期ころに目立ってくる場合とがあります。


治療
Qスイッチレーザーがよく効きます。保険治療の適応となります。
美白剤やフォトなどでの治療をされていることも多いようですが、もちろん、このような治療では治りません。

レーザー照射により真皮のメラニンは破壊され、茶色の薄いカサブタができます。カサブタが1週間ほどで剥がれたあとは、破壊されたメラニンが体に吸収されていくので色は徐々に薄くなります。破壊されたメラニンが吸収される時間を考慮して3~4ヶ月の間隔をあけてレーザー治療を行います。下の図のような計画でレーザー治療を行います。

治療は1回のレーザー照射だけは不十分で、4ヶ月おきに3回以上の治療が必要です。
レーザー照射時の痛み(ゴムではじかれるような痛み)がありますので、痛みを和らげる目的で麻酔のクリームあるいはテープを使用します。
レーザーによる副作用はありませんし、レーザー照射部に傷がのこることもありません。


料金(保険が3割負担の場合)

  • ~4㎠ 6000円
  • 4~16㎠ 7110円
  • 16~64㎠ 8700円
  • 64㎠~ 11850円

別途、再診料・処方箋料などがかかります。
目を保護するコンタクト使用料金(自費)3000円
(眼瞼に太田母斑がある場合はレーザーより眼球を保護する目的で特殊なコンタクトレンズを使用します。)

後天性メラノサイトーシス(ADM)

遅発性太田母斑様色素斑とも呼ばれます。ADMとは、Acquired Dermal Melanocytosisの略です。日本人や中国人、韓国人に好発します。

額の両端や鼻翼部、頬骨部などに直径1~3mm程度の色素班が現れます。左右対称に現れることが多く、青~黒、灰色のシミのように見えます。肝斑と混在していることも多く、肝斑と鑑別が必要なこともあります。肝斑では眼瞼部にはないのですが、ADMでは眼瞼にも見られます。また肝斑では、びまん性で境界が明らかで色調が均一な褐色調の色素沈着ですが、ADMでは色が灰褐色や灰紫色で小型の色素斑です。太田母斑が眼球や口蓋にも症状が見られることがあるのに対して、ADMではきわめて稀です。

ADMは、通常のシミと違って色素が皮膚の深い層にあるため、光治療(フォト)やロングパルスレーザー、レーザートーニングなどでは改善しません。Qスイッチレーザーが有効です。3か月は間隔を開けて、3~5回の治療が必要です。保険治療の適応となります。

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蒙古斑・異所性蒙古斑

蒙古斑は生後1週から1ヶ月ころまでに、青いシミがお尻や背中の下部にみられるもので、胎生期の真皮メラノサイトの残存と考えられています。

日本人にはほぼ100パーセントにみられ誰でも知っている「あざ」のひとつですが、学童期までに自然に消失しさほど問題にはなりません。ところがまれに通常の部位以外にも蒙古斑がみられることがあり、これを異所性蒙古斑といいます。異所性蒙古斑は、後々、美容上の問題となるケースも少なくありません。子供の成長とともに消えてしまう(あるいは薄くなる)異所性蒙古斑もありますが、色の濃い異所性蒙古斑は、大人になっても、そのまま残ってしまうことがあるからです。


治療
Qスイッチレーザー照射を行います。保険治療の適応となります。
レーザー治療の効果は良好ですが、色素沈着や色素脱出を来すこともあります。また、幼少時の方が治療効果も高く、治療開始年齢が早いほど少ない治療回数で良好な効果が得られます。痛みを伴うために麻酔のテープやクリームを用いたり、全身麻酔下で治療を行ったりすることがあります。(当院では、全身麻酔の治療は行っていません。)3~4ヶ月の間隔をあけてレーザー治療を行います。


料金(保険が3割負担の場合)

  • ~4㎠ 6000円
  • 4~16㎠ 7110円
  • 16~64㎠ 8700円
  • 64㎠~ 11850円

別途、再診料・処方箋料などがかかります。

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肝斑

30歳以降の女性に好発し、男性には稀です。顔に、左右対称性に見られる淡い褐色のシミです。目の近くにはなく、頬骨に沿って広がり、額や鼻下に見られることもあります。原因は様々で、妊娠や婦人科疾患など ホルモンバランス や、擦ることなどの刺激、また紫外線が大きく影響しているといわれます。太田母斑や後天性メラノサイトーシスと鑑別が必要な場合もあります。治療は、自由診療がメインになります。(→ 美容皮膚科のシミのページもご参照ください。)肝斑治療に使われる主な薬は、トラネキサム酸やビタミンCの内服、そして、レチノイン酸・ハイドロキノンの外用です。


トラネキサム酸
トラネキサム酸はアミノ酸の一種で抗炎症・抗アレルギー効果や止血効果を持ち、安全性が高く、湿疹やのどの赤み・口内炎、また出血を止める目的などで医療の現場で多く用いられています。肝斑が発症する一因として、メラノサイトの活性化が挙げられます。その原因のひとつであり、肝斑の発症に影響があると考えられるのが、タンパク質分解酵素「プラスミン」です。トラネキサム酸は抗プラスミン作用を持ち、メラニンが作られる前の段階でメラノサイトの活性化をブロックし、肝斑の発症を抑えると考えられています。つまり、シミができる初期の段階からシミが作られるのを防ぎます。


ビタミンC
ビタミンCには、メラニンの生成を抑える効果があります。「シミの予防」と「美白」に効果を発揮します。できてしまったしみを薄くさせる効果もあります。メラニン色素の沈着を還元化する働きです。ビタミンCは、排出されずシミの原因となっているメラニン色素そのものを、普通の色素に戻す還元効果があります。そして、抗酸化作用です。体の細胞から活性酸素が排出されて、皮膚も老化していきます。ビタミンCはこの老化原因活性酸素を抑制するので、お肌も若々しくなって、シミができにくくなります。また、コラーゲンの生成を促します。肌の弾力に関係するコラーゲンの生成が促されることで、肌のハリが良くなって、シミやしわも解消してくれます。


レチノイン酸
ビタミンA(レチノール)の誘導体です。ビタミンAの50~300倍の生理活性があり、強力なターンオーバー(新陳代謝)作用により表皮内にあるメラニン色素を皮膚の外へ排出します。ヒアルロン酸やコラーゲンの生成も促すため、肌にハリが生まれ小ジワの改善も期待できます。赤み・皮むけ・刺激感がでることがありますので、塗り方をご説明しています。妊娠中の方は、使用を避けていただきます。


ハイドロキノン
シミ、そばかすの原因であるメラニンはメラノサイトと呼ばれる細胞内で作られます。ハイドロキノンはメラノサイトの活性を抑えてメラニンの新たな生成を抑制するとともに、メラニン自体の数を減らす働きもあるので、できてしまった肝斑にも効果的です。

レーザー治療は、肝斑を悪化させることがありますのでお勧めしません。フォト治療は、積極的な照射はお勧めできませんが、低出力・長波長での照射にて、効果を上げることができます。当院のフォト治療(ライムライト)には肝斑モード設定があり、トラネキサム酸・ビタミンC内服やレチノイン酸・ハイドロキノン外用をしていただきながら、治療をすすめることもできます。乳酸ピーリングやトラネキサム酸のイオン導入も効果があります。

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掌蹠膿疱症

手のひら(手掌)や足の裏(足底)に小水疱が多発し、膿疱化して周囲が赤みを帯びます。かゆいこともあります。爪の点状陥凹や肥厚・変形がみられることが多いです。約10%の方に関節や骨に炎症があり、痛むことがあります。これは、胸骨・鎖骨、肋軟骨の結合部に多くみられます(胸肋鎖骨間骨化症)。うつることはありません。

喫煙・細菌感染(扁桃炎)、齲歯、歯科金属アレルギーなどの関与がいわれていますが、原因不明のケースもよくあります。

長期間の喫煙が原因の場合、禁煙にてとても良くなることが多いです。病巣感染が背景にある場合は、その治療をします。扁桃摘出・歯科治療が有効なこともあります。ステロイドやビタミンD3の外用が中心となります。

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尋常性白斑

皮膚の色を決めるメラニン色素は、紫外線による皮膚のダメージを防ぐため、皮膚の基底層に分布する色素細胞から作られます。尋常性白斑とは皮膚の基底層に分布する色素細胞(メラノサイト)が何らかの原因で減少・消失する、後天性の病気です。色素細胞が、自己免疫からの攻撃や酸化ストレスにより消失するのではないかと考えられています。

治療には、ステロイドの外用が最も行われています。その他、活性型ビタミンD3外用やタクロリムス軟膏外用です。16歳以上の方はナローバンドUVB照射療法も有効です。

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多形滲出性紅斑

全身症状(頭痛・発熱・関節痛・倦怠感など)を伴う場合もありますが、皮膚症状のみの場合が多いです。皮膚症状は、四肢・手足などに左右対称性に赤くやや盛り上がる様子(浮腫性紅斑)が出現し、段々と拡がっていきます。紅斑の辺縁は堤防状に隆起して特徴的な標的状(target lesion)または、虹彩状(iris lesion)となります。ドーナツの輪のような形です。中央部は水疱化することがあります。数日間、新しい皮膚症状が出てくるため、新旧が混在し、多形を呈します。春から夏にかけて、若い女性に良く見られます。感染(単純ヘルペスウイルス・マイコプラズマ・溶連菌など)・薬剤などに対する免疫アレルギーがおもな病因と考えられています。感染が関与する場合は、その治療を行い、ほかに、ステロイド外用、抗ヒスタミン薬および非ステロイド抗炎症薬(NSAIDs)の内服、また重症例にはステロイド内服を行います。

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アナフィラクトイド紫斑(Henoch-Schonlein purpura)

小児に好発しますが、成人にも見られます。小児では、頭痛・咽頭痛・感冒様症状(上気道感染)後には発症する例が多く、溶連菌との関連性が指摘されています。下肢を中心に、固くわずかに隆起する紫斑(palpable purpura)が多発します。関節症状(足・膝・手・肘関節の疼痛や腫脹)・腹部症状(腹痛・嘔吐・下血など)・腎症状(血尿・蛋白尿・ときに腎不全)なども見られます。原因ははっきりとわかっていませんが、免疫に関わるIgAという抗体が関与していると言われています。経過は一般的に良好でありますが、ときに重篤な合併症(腎炎・腸出血・脳出血など)を見ることがあります。安静を第一とし、血管強化薬・止血薬・重症の場合はステロイド薬の内服などを行います。

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慢性色素性紫斑(特発性色素性紫斑)

紫斑といえば、上記のアナフィラクトイド紫斑が有名ですが、皮膚科外来でよくみられるのは、こちらの慢性色素性紫斑だと思います。男性の下肢に好発します。点状出血が主体ですが、色素沈着も見られます。かゆみ・痛みはほとんどなく、全身症状も見られません。病因は、静脈性循環障害・病巣感染・薬剤性などが考えられていますが、はっきりわかっていません。下肢の安静と挙上、ステロイド外用、血管強化薬・止血薬などで治療します。

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うっ滞性皮膚炎

慢性静脈不全(下肢静脈瘤)や静脈の血流のうっ滞を基盤として、下腿に浮腫性紅斑や湿疹局面や色素沈着を生じます。刺激に弱く、自家感作性皮膚炎(前述)に移行したり、難治性の下腿潰瘍を併発することもあります。長時間の立ち仕事を職業とする人に多く、女性では妊娠を契機に生じた下肢静脈瘤に合併することもあります。湿疹や潰瘍には、それぞれの治療を行いますが、静脈瘤およびそれに随伴する血行改善を図らなければ根本治療になりません。長時間の立位姿勢を避け、弾性ストッキング着用や、静脈瘤が高度の場合は外科的治療(硬化療法・結紮・静脈瘤抜去術など)も考慮されます。

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ジベルばら色粃糠疹

10~30歳代に多く、ヘラルドパッチと呼ばれる初発疹が出たあとに、直径1~3㎝の楕円形の、かさかさ(鱗屑)を伴う赤み(紅斑)が、体幹を中心にパラパラと多発します。その様子は、クリスマスツリーのように見えます。症状の見た様子が派手なので、患者様は驚かれますが、全身状態は良好で、かゆみも少なく、通常1~3か月とゆっくりとした経過で治っていきます。原因は不明ですが、アレルギー説・ウイルス感染説・薬疹の1型などとも指摘されています。治療は、ステロイド外用と抗ヒスタミン薬内服が主です。

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毛孔性苔癬

若い女性に多く、二の腕や太ももの外側(伸側)の毛穴(毛孔)に角質が詰まって、普通の皮膚と同じ色か淡紅色・褐色調のプツプツ(角化性丘疹)が多発します。自覚症状はありません。遺伝傾向(常染色体優性遺伝)があります。小学校高学年ころから見られ、思春期に多く、年齢とともに次第に軽減していくこともありますが、消えない人もいます。良性疾患なので、健康を損ねたり、他人に感染したりすることはないのですが、外見を気にする若い人に多い症状なので、見た目を気にされて受診される方が多くいらっしゃいます。頻度的にも多い一般的な皮膚疾患です。


■治療

  1. サリチル酸ワセリン・尿素軟膏などは角質溶解作用があり、余分な角質を取り除いてくれるので、多少改善します。保湿剤を塗ることでもある程度は軽快します。(→保険診療です。保険診療ではなかなか改善しないので、②,③の自由診療をお勧めします。)

  2. ケミカルピーリング
    グリコール酸という酸性の薬剤を塗って、皮膚の表面の角質や毛穴に詰まっている角栓を溶かして除去する治療法です。(→自由診療です、美容皮膚科のページも参照ください。)

  3. ダーマペン
    微細な針で皮膚に極小のドット(穴)を開けて、創傷治癒の力で、皮膚再生を促す治療法です。皮膚の再生を促す成長因子を塗りながら施術していくので、より肌の再生を促してくれます。(→自由診療です、美容皮膚科のページも参照ください。)

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しもやけ(凍瘡)

寒冷刺激にさらされて、循環障害の起こりやすい末梢部位(手の指・足の指・耳たぶなど)に、鮮紅色ないし紫紅色斑と浮腫が出現し、進行すると、水疱・びらん・潰瘍をきたします。かゆみは、温まると増強します。真冬よりも初冬や初春に多く、気温4~5℃で日差10℃以上の時期によく見られます。発症要因は、環境因子(寒冷・湿潤)だけでなく、発汗による湿潤や遺伝的素因も関係します。保温・マッサージをし、ビタミンE製剤の外用や内服、漢方(当帰四逆加呉茱萸生姜湯)の内服なども効果的です。

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水疱症

皮膚に水疱(みずぶくれ)ができる病気の総称です。ウイルス性・細菌性疾患によるものや、けが・やけどなどの物理的刺激でできるものは除きます。先天性(遺伝子の異常による遺伝性)と、免疫の異常のよる自己免疫性がありますが、先天性水疱症は稀な疾患のため、ここでの説明は省きます。自己免疫性水疱症は、水疱ができる皮膚の深さによって、天疱瘡群(表皮内)と類天疱瘡群(表皮下)に分かれます。皮膚科外来で最も頻度の高い水疱症は、類天疱瘡群の中の、水疱性類天疱瘡です。


水疱性類天疱瘡
60歳~90歳の高齢者に多く発症します。膜の丈夫な大型の緊満性(パンパンと張った)水疱が多発します。かゆみがあり、蕁麻疹様紅斑・痒疹・慢性湿疹とまぎわらしいことがあります。人にうつることはありません。

表皮とその下の真皮の接着に重要な役割を持つBP180とBP230というタンパクに対する自己抗体が作られることが原因です。なぜ作られるのかは、わかっていません。

皮膚生検(症状の皮膚の一部を切り取る検査)にて、表皮の下に水疱が見られます(表皮下水疱)。また、血液検査で、自己抗体が早く正確に検出できるようになりました。

治療は、ステロイドの内服が中心となります。テトラサイクリンとニコチン酸アミドの併用内服療法も有効です。重症の場合は、免疫抑制剤や血漿交換療法などを併用しますので、大きな病院をご紹介させていただきます。

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酒さ

中高年の顔に、発赤と血管拡張をきたす慢性炎症性疾患です。にきび様の症状が見られることもあります。重症度によって3段階に分かれます。第1、第2度は中年以降の女性に多く、第3度は男性に多くみられます。


第1度酒さ(紅斑性酒さ)
鼻・頬・眉間・顎に、一過性の発赤がでます。徐々に持続性となり毛細血管拡張を伴うようになります。寒暖や飲酒で症状が悪化します。


第2度酒さ(酒さ性ざ瘡)
にきびのような膿疱が加わり、脂漏が強まり、症状が顔全体へと拡がります。


第3度酒さ(鼻瘤)
丘疹が集まり融合して腫瘤状となります。特に鼻が隆起して赤紫色となり、毛孔が拡大してミカンの皮のような外観となります。白人に多く見られます。

酒さには、激しい温度差や、紫外線、熱い飲み物、刺激の強い飲食物、アルコール、ストレス、化粧品など、さまざまな悪化因子がありますが、原因はよくわかっていません。


治療
上記した、悪化因子の除去
  • 内服療法
    (1)抗生剤(ミノマイシン・ルリッド・ビブラマイシンなど)
    (2)漢方(桂枝茯苓丸・加味逍遥散・荊芥連翹湯・十味敗毒湯など)

  • 外用療法
    (1)抗生剤(アクアチムクリーム・ダラシンTゲル・ゼビアックスローションなど)
    (2)過酸化ベンゾイル(ベピオゲル)
    (3)タクロリムス(紅斑には有効ですが、ステロイドと同様に酒さ様皮膚炎を誘発することがあるので、注意しながら使用します。)
    (4)レチノイン酸(長期のメンテナンスに有効です。)
    (5)メトロニダゾール(ロゼックスゲル)

  • フォト
    (→自由診療です、美容皮膚科のページも参照ください。)
    毛細血管・肌の赤みを解決するだけでなく、シミや皮膚の若返り(rejuvenation)の効果も期待できます。

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