医院名
あい皮膚科クリニック
院長名
寺井 典子
住 所
〒184-0002
小金井市梶野町5-11-5
メディカルモール ひがこ2F

電話番号
042-401-1955

診療科目一覧

皮膚科、小児皮膚科、美容皮膚科

  • アトピー性皮膚炎・水虫・いぼ・ニキビ・湿疹・とびひなどの皮膚科治療全般
  • 巻き爪・脱毛症の治療
  • シミ・しわ・たるみの治療
  • 肌のアンチエイジングなど美容皮膚科治療

一般皮膚科(かゆい)

湿疹

湿疹は皮膚科外来患者様の1/3を占めるポピュラーな疾患です。
かゆみ(掻痒)は必発で、赤み(紅斑)・プツプツ(丘疹)・小水疱・膿疱・かさぶた(痂皮)・かさかさ(鱗屑)・皮膚の固さ(苔癬)をもたらします。このような症状が混在してみられます。

外からの影響( 例えば、花粉・ハウスダスト・細菌・カビや、化粧品・台所用品・薬物由来の化学物質)が皮膚から侵入した際に、受け入れる側(患者様)の状態(健康状態・皮脂分泌や発汗の異常・アトピー素因など)によって、症状の多様性を生み出しています。

とても多い症状ですので、診察の際に、「治療で良くなります、ご心配いりませんので。」とご説明させていただく場合、これにあてはまることが多いかと思います。

治療は、ステロイド外用・抗ヒスタミン薬の内服が中心となります。

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接触性皮膚炎

いわゆる「かぶれ」です。かゆみが強い点・原因除去により軽快する点が特徴です。刺激性皮膚炎(一定の刺激閾値を超えれば初回感染でも、また誰にでも発症します)と、アレルギー性皮膚炎(感作成立したとき、同物質および交叉性のある物質に再接触した場合に発症します)に分類されます。おむつ皮膚炎・主婦手湿疹、またアレルゲンによって、銀杏皮膚炎・ウルシ皮膚炎・サクラソウ皮膚炎・しいたけ皮膚炎などの診断名が使用されることもあります。貼付試験(パッチテスト)が有効なことがあります。原因物質(抗原)を上腕や背部に貼付し、48後に反応を判定します。72時間後・1週間後にも判定を行うとより確実になります。治療は、接触源を絶つことが基本となりますが、残念ながらはっきりわからないこともあります。ステロイド外用と抗ヒスタミン薬内服を行います。

※パッチテスト(貼付試験)のご案内
アレルギー性接触皮膚炎の新しい検査薬「パッチテスト」です。
パッチテストは皮膚(背中)に各種アレルゲンのパネルを貼って反応をみる検査です。計24種類のアレルゲンを検査することができます。
★貼付日と48時間後、72時間後の計3日間、来院して頂きます。
★貼付している間は貼付部位は48時間後判定までは洗えません。

頑固な手湿疹や、なかなか良くならない慢性湿疹など、おすすめできる検査です。
保険診療の適応となります。(3割負担で約6000円)

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アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎とは、「増悪・寛解を繰り返す、掻痒のある湿疹を主病変とする疾患であり、多くはアトピー素因を持つ」、とされています。アトピー素因とは、①家族歴・既往歴に気管支喘息、アレルギー性鼻炎・結膜炎、アトピー性皮膚炎を有し、②IgE抗体を産生しやすい状態、をいいます。詳しくは、日本皮膚科学会のガイドラインにあるのでご参照ください。

皮膚のバリアー機能が低下し(汗や衣類の接触、化学物質などの弱い刺激でも強いかゆみらが起こり、容易に湿疹病巣を形成します)、角層内脂質のセラミドが低下しているので、乾燥肌が顕著に見受けられます。また、角質の水分保持やバリアー機能に重要な蛋白であるフィラグリンの遺伝子変異が、アトピー性皮膚炎の発症因子となることがわかってきました。

乳幼児では、食物アレルギーもみられます。プリックテスト(卵・小麦・牛乳などの抗原液を軽くこすった皮膚にたらして15分後に判定します)も参考にします。乳児脂漏性皮膚炎と乳児期アトピー性皮膚炎とはよく似ていて鑑別が難しいことがありますので、経過観察が必要となるでしょう。

小児期以降は、食物アレルギーは急速に消失しますが、代わって、ハウスダスト・ダニ・花粉などのアレルギーや、心因的要因(引っ越しや転校・転勤などもストレスになります)により、掻破が顕著になります。特異的IgE抗体(原因となるアレルゲンの検索)やTARC(アトピー性皮膚炎の状態を反映しますので、症状の推移がわかります)を評価するのも良いと思います。 教科書的には、年齢とともに自然寛解していく例が多い、とありますが、成人発症型や難治例もあると考えています。

治療は、大きく3つ、①薬を使った治療 ②環境の整備 ③スキンケア です。

  1. 薬を使った治療
    ステロイド外用(年齢・部位・症状の重症度によってレベルを使い分けます)・タクロリムス外用(びらんや潰瘍面には使用できませんが、特に顔面・頸部の症状に高い効果があります。灼熱感が問題となることがありますが、低濃度(0.03%)の小児用のものを使ったり、大人用(0.1%)でも2週間程度で慣れてきます)、掻き壊しによる悪化を防ぐために抗ヒスタミン薬の内服は有用ですが、ステロイドの内服は基本的には良くないと考えています。免疫抑制剤シクロスポリン(ネオーラル)は、最重症であり、従来の治療で十分な効果がなく、強い炎症を伴う湿疹が広範囲にある、16歳以上の方、が対象となりますが、一般的には使うケースは少ないと考えていただいた方が良いと思います。
    軽症の場合は、保湿剤でのコントロールも可能であり、これは③のスキンケアにも通じるところです。近年では、プロアクティブ療法が主流となってきました。これは、プロアクティブの意味の通り、症状が出る前から予防的に治療するという方法で、症状が良くなった後も、元々症状があった部位に外用薬を週に1~3回塗ることで、症状の再燃を長期的に抑える治療法です。

  2. 環境の整備
    温度・湿度(高温・多湿はかゆみを増します)に注意し、ホコリ(ハウスダスト)・身に着ける衣類なども皮膚刺激物となります。ペットはおすすめできません。不必要な化学物質(例えば、入浴剤・柔軟剤・漂白剤・香料や色素の入った石鹸、シャンプー・リンス・化粧品など)が体に付くことは避けましょう。

  3. スキンケア
    皮膚を清潔に保つことはとても大切なことです。洗う際にこすりすぎないようにお願いします。皮膚の大切な保湿成分を奪うのみならず、皮膚にダメージを与えてしまいます。 保湿剤は、朝・夕2回塗っていただくと良いと思います。

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脂漏性湿疹

皮脂分泌の活発な部位に出現します。脂漏部位と呼ばれる部位です。赤み(紅斑)とかさかさ(落屑)がみられます。皮膚科ではよく拝見する疾患の一つです。皮膚常在菌である Pityrosporumが関与しているといわれています。

まずは、石鹸・シャンプーを用いた適切な洗顔・洗髪により、脂漏部位を清潔に保ちます。

治療は、スキンケア・ステロイドおよび抗真菌薬外用が中心となります。
新生児から乳児期初期には生理的に脂腺機能が亢進するため、乳児脂漏性湿疹がみられます。頭部・顔面に黄色を帯びたかさぶたが付くものです。アトピー性皮膚炎と区別が難しいことがあります。(アトピー性皮膚炎の項目にも記載しました。) 

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貨幣状湿疹

名前の通り、形は貨幣状すなわち、円形・コイン状の湿疹です。かゆみが強いです。四肢に多く、体幹にもみられます。虫刺されを掻き壊してできるケース、老人では皮脂欠乏性湿疹に続発するケース、またアトピー性皮膚炎の一症状となるケースもあります。病巣感染―細菌アレルギーの関与も考えられています。自家感作性湿疹に移行することがあります。治療は、ステロイド外用薬をきちんと塗っていただくことで、軽快していきます。

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自家感作性湿疹

原因となる湿疹(原発巣)が、急速に悪化し、2~数週間で全身に拡がっていきます(散布疹)。
原発巣は、圧倒的に下腿に多く、接触性皮膚炎・貨幣状湿疹・うっ滞性皮膚炎・アトピー性皮膚炎・熱傷などです。一種の内因的なアレルギー反応(id反応)によっておこります。
つまり、原発巣における組織崩壊によってつくられた蛋白・細菌・真菌成分などが抗原となり、血流を介して全身に散布されたり、原発巣の掻破によって拡がったりします。
原発巣の治療がポイントになります。

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じんましん(蕁麻疹)

一過性(1~数時間)に経過する、かゆみを伴った限局性の皮膚浮腫です。皮膚浮腫とは、蚊に刺されたときにプクッと盛り上がる様子に似ています(膨疹)。突然、丸い盛り上がりがたくさん出てきて、つながって地図状となったりします。掻いたところがミミズバレになることもあります(機械性蕁麻疹、皮膚描記症)。皮膚だけでなく粘膜にも生じますので、咽頭部に出た場合、呼吸が苦しくなったりすることもあり、注意が必要です。

病態は、肥満細胞からヒスタミンなどの化学伝達物質(chemical mediator)が放出され、これが血管透過性を亢進することで、真皮上層に浮腫がおこります。原因は、アレルギー性・非アレルギー性・機械性(摩擦など)・寒冷(冷水・寒風などの寒冷刺激による)・コリン性(コリン作動性神経の関与であり、発汗刺激で生ずることが多く、普通の蕁麻疹よりも膨疹の大きさが小さく(数㎜~1㎝)、周りに赤み(紅斑)を伴います。)など、多様です。

治療は、抗原および誘因の除去ですが、はっきりわからないことも多くあります。抗ヒスタミン薬の内服をします。 

  • 食物依存性運動誘発アナフィラキシー
    特定の食物を摂取した後に運動負荷がかかると、蕁麻疹とともにアナフィラキシー症状(呼吸困難・血圧の低下・意識障害などのいわゆるショック症状)がおこる状態です。原因食物としては、小麦製品が多く、次いでエビ・カニなどの甲殻類です。

  • 口腔アレルギー症候群
    即時型食物アレルギーの特殊型で、食物摂取時に口腔・咽頭粘膜の過敏症状をきたすものをいい、ショックをきたすことがあります。上記症状を必須(100%)として、食物特異的IgEが証明されるか、プリックテスト(抗原液を軽くこすった皮膚にたらして15分後に判定します)が陽性の場合か、どちらかを満たせば、OASと診断されます。蕁麻疹症状も33.7%に見られます。原因食物としては、りんご・もも・キウイ・メロン・大豆・さくらんぼ(これで約50%を占めます)の順で、科別では、バラ科・ウリ科(これで約50%を占めます)が多いです。りんご・もも・さくらんぼはバラ科で、メロン・スイカなどはウリ科ですね。天然ゴムラテックスのアレルギーがある方で、ラテックス抗原と交差反応のあるバナナや栗、アボガド、キウイなどで症状が出る場合もあります。原因食品を摂取しないことが原則です。

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痒疹(ようしん・prurigo)

かゆみのとても強い、隆起するブツブツとした隆起(丘疹・結節)が孤立性に散在します。皮膚の特殊な炎症反応と考えられています。引っ掻くことで慢性化し、難治のことがあります。その経過から、急性痒疹(小児ストロフルス)、亜急性・慢性痒疹に分類され、特殊型として、色素性痒疹、妊娠性痒疹もあります。

  1. 急性痒疹(小児ストロフルス)
    5歳以下の幼少児に多く、虫刺されに対する過敏反応と考えられています。じんましんの様な赤み(紅斑)や盛り上がり(膨疹)ではじまり、丘疹あるいは水疱性丘疹(漿液性丘疹)となります。とてもかゆいので、掻破により、細菌感染を併発することもあります。
    虫刺されに注意して、ステロイド外用、かゆみには抗ヒスタミン薬などを使います。細菌感染がある場合は、抗生剤の内服・外用をします。

  2. 亜急性・慢性痒疹
    虫刺されだけでなく、アトピー性皮膚炎、糖尿病や胃腸障害、肝疾患、血液疾患、精神ストレスの関与なども指摘されています。激しいかゆみのために掻き壊し、ジクジク(浸出液)したり、かさぶた(痂皮)ができ、褐色調の硬いブツブツ(丘疹や結節)に進行し、硬い面状の盛り上がり(苔癬化局面)となることもあります。強めのステロイド外用、また、ステロイド含有のテープ(シール)を貼っていただいたり、ステロイド局注(直接患部に注射します)、液体窒素による冷凍療法を行うこともあります。

  3. 色素性痒疹
    若い女性の背・うなじ・胸に好発します。じんましんの様な赤み(紅斑)から赤いプツプツ(丘疹)を繰り返し、あとに網目のような色素斑となります。原因ははっきりわかっていませんが、衣類の刺激・発汗・糖尿、また急激なダイエットの関与が指摘されています。ステロイドの外用は効果が乏しく、ミノサイクリン(商品名;;ミノマイシン)の内服が第一選択となります。

  4. 妊娠性痒疹
    妊娠3~4か月頃、四肢伸側・体幹にかゆみ・プツプツ(丘疹)が出ます。出産後、軽快します。2回目以降の妊娠で発症することが多いとされています。外用薬を中心として治療します。

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皮膚掻痒症

皮膚に掻痒感のみあり、何ら発疹のない状態をいいますが、掻痒は必発的に掻破をもたらすため、湿疹などの続発疹がみられることもよくあります。基礎疾患(代謝内分泌・肝・腎・血液疾患および悪性腫瘍、薬剤性、心因性)を背景に生じる場合は、その治療がポイントとなりますし、老人性掻痒症は乾燥化(乾皮症)が原因となることが多いです。

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乾癬

日本人の発症率は、1000人に1人程度です。(欧米では多く、1000人に20~50人。) 男性は女性の2倍くらいです。尋常性乾癬・滴状乾癬・膿疱性乾癬・乾癬性紅皮症・乾癬性関節炎の5型に分類されますが、約90%が尋常性乾癬です。表皮の新陳代謝が、正常のサイクルの10分の1ほどに短くなり、皮膚が赤く盛り上がり、角化細胞が銀白色の厚いかさぶた(鱗屑)となって重なり、たまって、はがれ落ちます。かゆみは50%くらいで見られます。他の人にうつることはありません。よくぶつかるところ(頭・肘・膝・臀部)に症状が出やすい傾向があります。爪の変形や関節炎を伴うこともあります。原因として、遺伝的要因と様々な環境因子(不規則な生活や食事、ストレス、肥満、感染症など)が指摘されています。鑑別疾患として、脂漏性湿疹・慢性湿疹・ジベルばら色粃糠疹・薬疹・梅毒性乾癬などがあげられます。

治療は、ビタミンD3軟膏やステロイド外用・光線療法が中心となります。重症型では、エトレチナート(チガソン)や免疫抑制剤(シクロスポリンなど)、生物学的製剤も使えるようになりましたが、一般的には外用療法が基本となります。

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虫刺され

虫に刺されたためにかゆみが生じ、膨疹や赤い丘疹ができます。症状がひどい場合には刺された部位が赤く腫れ上がり、中央部が水疱化・潰瘍化し、痛むこともあります。 1~2週間で治りますが、慢性化すると刺された部位が硬くなり、痒疹になります。(→ 痒疹の項目もご参照ください。)

吸血性のカ、ノミ、ダニ、ブユ、シラミなどや、毒性を持つムカデ、ハチ、アリ、毛虫などに刺されて起こります。刺されたときに、ヒスタミン、セロトニンなどを含む毒液が体内に入って、症状を引き起こします。したがって、年齢や注入された毒液量、アレルギー反応の程度によって症状の個体差が大きいと言えます。特にお子さんの手足の症状は強い印象があります。パンパンの腫れるケースもよく拝見します。

治療は、ステロイド外用薬の外用と、抗ヒスタミン薬の内服が中心となります。

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